【福井】2008年12月12日
2008年某日。
その日の2人は相変わらずプラプラしていた。
会社でのルーティーンを終え
おもむろに背広に着替えた。
そしてタクシーで片町へ向かう。
そしてこれまでにない沈黙を守りつつ
黙々と、いやモグモグと天津飯を食す。
この時の緊張と後悔に満ちたビールの味を
俺は忘れないだろう。
かくして、長い長い夜は始まったのである。
ホコリと怨念とあれやこれやが積もり積もったアスファルトに
ローファーをめり込ませながら2人はあるビルに。
エレベータのドアが開くといつものお店である。
‘ウィーン’
緊張と後悔は極限状態である。
破裂しそうな心臓の鼓動を隣のマスターに悟られないかと
必死である…!!
ガチャっ
マ&ル「おはようございま~す」(お笑い芸人のタマゴのように)
…もうお気付きであろう。
マスター&ルーキーは今夜、
いつもお世話になっている
スナック‘Y店’さんにて
「1日体験マネージャーのアルバイトに挑戦」
するのである!!
もちろん、Y店さんの誰もが
そんなことは彼らに頼んでないのだが!!
というかむしろどっちかっつーと迷惑なのだが、
その行きつけのY店さんにて働くとある好青年H君と
仲良くなってしまったばかりに
ふとした瞬間に「降って」きてしまったのだ。
‘この先一生、他人の下で働くことがないであろう(経営者の)俺が
今一度原点に帰り、お商売の現場を勉強するには
マネージャーのアルバイトをさせてもらうしかない!!’
そんなアイディアが具現化されるまでに時間はそんなにかからなかった。
お店の誰もが本気ではなかった。
というか、ママ(経営者O様)すらも
当日まで代わりの(本業の)スタッフに待機命令を出していた程である。
だが、
甘ーい。
ちゃんと予定時刻には現れた2人。
僕達はやると言ったら全力でやるのである。
無心でやりとげなければならない。
そして本当にその日はマスター&ルーキーの
BAD COMPANY以外は
マネージャーさんはH君1人だけという
かなり無謀にも近い陣容で開店時刻を待つY店…!!
いつもマスター&ルーキーはそのお店で飲んだくれていた。
他に類を見ないスピードでボトルを消費していった。
そのイジリー精神の矛先は、マネージャーのH君にも
容赦なく向けられていた。
マ「おい!H!グラスなんか洗わなくていいからこっちきて飲め!」
ル「おい!H!小指が立ってないぞ!」
とにかく偉そうだったのだ!僕達は。
ええ、たとえるならクズでしょうか。
そんな僕達を、今日は先輩という立場で
復しゅ…指導してくれるH君。
僕達は彼を「チーフ」と呼ぶことにした。
そしてマスターは「チーター」というコードネームに決まった。
ルーキーのコードネームは「しまうま」である。
かくして凸凸凹トリオの開店準備は始まっていく。
開店まで30分をきっている。
まずは基本的なことだけを教わる。
あとは、アドリブでどうにでもなるという自信があった。
お互い接客業は本業だし、居酒屋でアルバイトをしていた経験が
変な自信をもたせていた。
が。
無理!
何もかも初めて!
覚えられない!
というか覚えても実際にお客様がきたら
頭真っ白になる事は明白!
必死にチーフに教わろうとする歳の差20歳の先輩と後輩。
ああ、いつもはお客様として神様のように扱ってくれていたチーフも
「だ・か・ら、ボックス席の灰皿が3本交換だっつってんだろ!」
はいっすみません!
「てめぇかここに布巾置いたのは!」
僕じゃないです!こいつです!
「どけよ!ボケ!!」
はいっ、すみませんチーフ!
「目分量でやってんじゃねーよタコ!!」
ぼ、僕じゃないです、こいつがやれって!!
…などなど、仕事となれば鬼のように手厳しく
早くも2人は半泣き。
そして一通り開店準備も済み、
ご予約のお客様のチャームなどを並べて
開店まであと10分。
ひと時の静けさが。
この時点でぐったりしている僕達2人をよそに、
早速今日の出勤表をチェックするチーフ。
若いのに感心ですわほんまに。
で、ついに開店。
スナックのお仕事は基本的に待つ。
お客様が来店されるまでは基本的に待つ。
マネージャーさんのフロアでの立ち位置を教えてもらい、
両端に立つ僕達。緊張である。
ついに1組目のお客様が…!!!
広い店内にスタッフがびっしり。
お客様は1組目の3名様のみ。
ママより目配せで合図が。
(そこの2人、裏に消えなさい!)
…なるほど。お客様が少ないうちは
圧迫感を与えないようにフロアに出るスタッフは
少数が基本なのだ。いや勉強になる。
が、ほっとするのも束の間。
あっという間に来店来店また来店、
とどめにご予約の15名様が。
直前に人数が1人増えたり2人減ったり、で
てんてこまいでグラスを出したり下げたり!!
灰皿を下げる時は灰が舞わないように手を添えて!!
話してる最中に割り込まない!!
チャームのゴミはさりげなく回収!!
灰皿を流しにおく前にまず新しいのを出すのが先!!
おしぼりはくるくるまいて保温器にぶち込む!!
お客様がお手洗いに行ったらその席の女の子に
おしぼりを急速に渡す!!
…ハァハァ、ぜぇぜぇ
ん?そういえばなんでこんなに忙しいのだろうと思ったら
マスターの姿が見えないっっ…!!!
まさかっ
しゃなりしゃなりとすまし顔でフロアを横断し、
バックヤードの扉を開けると信じられない光景が…。
あ~あ、絶対やると思ったよ!
一応言い分を聞いてみると
「ウーロン茶を出す時に大きな音を立ててしまい頭の中が真っ白になった。
あと、団体様が来店された時点でパニックに陥って気付いたらここで震えていた。」
とのこと。
まー、気持ちもわからんではないが…
で、交代で休憩をさせて頂く。
というか、一通りフロアが落ち着いたら
呼ばれるまでは姿を潜めていなければならないのである。
そして最初の山場が過ぎ去り、
第二波がやってくる!!
一応、普段のお客様として敬語で僕達に
仕事を指示していたママも職人の横顔である。
「ちょっとマネージャー、〇〇代行呼んで!
何分ぐらいでこれるかちゃんと聞くんやよ!!」
は、はいっ!!
もちろん代行運転など頼んだこともない。
お店の電話帳を借りるが
どこに書いてあるかも分からない。
というか何代行って言ったのかも
ぶっちゃけ聞き取れていない。
正直ルーキーはパニクった。
そして、一瞬無視しようかとも思った。
しかし、そんな大混乱のお店の中、
チーフはちゃんと見ていてくれたのである!!
「しまうまっ!!4ページ目の下から3番目!!
ちゃんと〇×ビルって伝えろよ!!」
と、ナイスなフォロー!!
涙が出そうである!!
そして無事代行運転もタクシーも呼べたルーキーであった。
そして夜10時もすぎると第二波も収まり、
団体様もお帰りになり、仕事にもすっかり慣れて
ちょびっとだけ余裕が出てきたころ、
‘いらっしゃいませ~’
フロアの方から声が。
おっ、ご来店か!
小窓から覗くマスター。
夜の蝶たちの仕事ぶりを小窓から観察していたマスター。
いつもはカウンターの向こう側から見ていたこのお店。
こちら側から見るとまた全く違うお店のように見える。
しかし、いつもはプラップラ酔っ払っていた我らだが
こちら側から見ると実に人生が凝縮された空間である。
…で、先ほどのご来店のご一行様、
なんと、今回の体験アルバイトを聞きつけて
かけつけてくれた、マスターが入会している組合の
青年会の皆さんである!!
嬉しい反面、ちょっとびびるマスター!!
経営者たちの組合でありながら
その中でも古参な弊社のマスターは、
組合内でも幅をキカせまくっている。
そんな彼がマネージャーとしてあくせくしている以上、
イジらない手はないからである!!
無論、ルーキーとマスターは呼び出される。
「おーい、おめぇらも何か飲めよー飲んでいいからよー」
(つ、ツブされる…)
日ごろの威厳は微塵もなく、
マスターは借りてきた猫のように
礼儀正しく水割りをずいずい頂いている。
なかなか珍しい光景ではあるが
当の本人達には、なかなかできない
たいへん貴重な経験である。
しかしいたるところでお客様に気に入って頂き
ずいずい水割りを頂く。
ずいずいずいと酔っ払ってくるが、
やはり店員さんとして参加していると
すぐに酔いがさめちゃう!!
不思議な緊張感というかやはり仕事だから当然だ。
今までのちっぽけなお客さんとしての自分達の態度を
絶対に改めよう、とつくづく思う2人であった。
しかし、待てど暮らせどマスターは
青年会軍団の席から戻ってこない。
とうとうチーフより指令が。
「チーター、無駄な動きが多すぎる!しまうま、連れ戻せ!」
「イエッサー!!」
マスターはもうすでに半分いつもの状態に戻り、
ボックス席でクダを巻いていた。
しかし今日の目的は飲むことではない。
強引に連れ戻して、
そろそろ閉店の準備である。
溜まったグラスを洗い、
灰皿を拭いて片付けて、
…そしてついについについに閉店時間!!!
長かった5時間半が終了。
「あんたらもういいよー」
のママの一声で
ネクタイを外して放り投げる僕ら。
やっぱりクズだ。。
でも、なんと言うか本当に貴重な経験ができた。
最後は全員で記念撮影をお願いし、
最後まで残ってくださった青年会の皆様も一緒にパチリ。
この2人もホントにいちびりなもんである。。
でもこんなおバカな自分達が大好きだし、
こういう体験は絶対本業の世界で生きてくることは間違いない。
だって、お商売の原点がつまっているのだもの。
皆様、本当にありがとう!!
そしてまだサプライズが残っていたのである。
当日誕生日だったルーキーのために
最後の最後にお店の方が持ってきてくれたもの、それは!!
(うをー 泣いてまうやろー)
ケーキを頂いたのである!!
誠に感激のルーキー!
ママやお店のスタッフの皆さんも
(普段の僕らを知っているだけに)いつブチ切れて暴れ出すかと
気が気でなかったとのことだったが、
最後には、ホントに頼りになるマネージャーになったわよー
ということで、
2人落涙の場面もあり、
結局3時半まで飲んだくれたのであった!!!
(翌日は木曜日。泣けるぜ。)
しかし、一生思い出に残る素敵で貴重な一夜でありました!!
遊びに来るのはお客様。
それをお仕事にしているのはスタッフの皆様。
同じお酒を飲んでいても
その重みは全く異なる。
そして、お客様のひとつひとつの動作を察知し、
機敏に動き、次に何をすべきか
毎秒最善の選択を迫られる。
営業の最前線部隊として日夜本業をこなす我々に
これ以上の学校はないのである!!
そして、その勉強の場を与えてくれたY店O社長様はじめスタッフの皆様、
およびナイスフォローを連発してくれたHチーフ、
ご来店頂いた全てのお客様、および三和メッキ工業関係者、
および家族、および全ての同業者の皆様に
感謝してこの長い長い
漢たちの挽歌のエピローグとしたい。
全てに謝っ!!!
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タイプライター風に読んで下さい。
【福井】2008年12月12日
2008年某日。
その日の2人は相変わらずプラプラしていた。
会社でのルーティーンを終え
おもむろに背広に着替えた。
そしてタクシーで片町へ向かう。
そしてこれまでにない沈黙を守りつつ
黙々と、いやモグモグと天津飯を食す。
この時の緊張と後悔に満ちたビールの味を
俺は忘れないだろう。
かくして、長い長い夜は始まったのである。
ホコリと怨念とあれやこれやが積もり積もったアスファルトに
ローファーをめり込ませながら2人はあるビルに。
エレベータのドアが開くといつものお店である。
‘ウィーン’
緊張と後悔は極限状態である。
破裂しそうな心臓の鼓動を隣のマスターに悟られないかと
必死である…!!
ガチャっ
マ&ル「おはようございま~す」(お笑い芸人のタマゴのように)
…もうお気付きであろう。
マスター&ルーキーは今夜、
いつもお世話になっている
スナック‘Y店’さんにて
「1日体験マネージャーのアルバイトに挑戦」
するのである!!
もちろん、Y店さんの誰もが
そんなことは彼らに頼んでないのだが!!
というかむしろどっちかっつーと迷惑なのだが、
その行きつけのY店さんにて働くとある好青年H君と
仲良くなってしまったばかりに
ふとした瞬間に「降って」きてしまったのだ。
‘この先一生、他人の下で働くことがないであろう(経営者の)俺が
今一度原点に帰り、お商売の現場を勉強するには
マネージャーのアルバイトをさせてもらうしかない!!’
そんなアイディアが具現化されるまでに時間はそんなにかからなかった。
お店の誰もが本気ではなかった。
というか、ママ(経営者O様)すらも
当日まで代わりの(本業の)スタッフに待機命令を出していた程である。
だが、
甘ーい。
ちゃんと予定時刻には現れた2人。
僕達はやると言ったら全力でやるのである。
無心でやりとげなければならない。
そして本当にその日はマスター&ルーキーの
BAD COMPANY以外は
マネージャーさんはH君1人だけという
かなり無謀にも近い陣容で開店時刻を待つY店…!!
いつもマスター&ルーキーはそのお店で飲んだくれていた。
他に類を見ないスピードでボトルを消費していった。
そのイジリー精神の矛先は、マネージャーのH君にも
容赦なく向けられていた。
マ「おい!H!グラスなんか洗わなくていいからこっちきて飲め!」
ル「おい!H!小指が立ってないぞ!」
とにかく偉そうだったのだ!僕達は。
ええ、たとえるならクズでしょうか。
そんな僕達を、今日は先輩という立場で
復しゅ…指導してくれるH君。
僕達は彼を「チーフ」と呼ぶことにした。
そしてマスターは「チーター」というコードネームに決まった。
ルーキーのコードネームは「しまうま」である。
かくして凸凸凹トリオの開店準備は始まっていく。
開店まで30分をきっている。
まずは基本的なことだけを教わる。
あとは、アドリブでどうにでもなるという自信があった。
お互い接客業は本業だし、居酒屋でアルバイトをしていた経験が
変な自信をもたせていた。
が。
無理!
何もかも初めて!
覚えられない!
というか覚えても実際にお客様がきたら
頭真っ白になる事は明白!
必死にチーフに教わろうとする歳の差20歳の先輩と後輩。
ああ、いつもはお客様として神様のように扱ってくれていたチーフも
「だ・か・ら、ボックス席の灰皿が3本交換だっつってんだろ!」
はいっすみません!
「てめぇかここに布巾置いたのは!」
僕じゃないです!こいつです!
「どけよ!ボケ!!」
はいっ、すみませんチーフ!
「目分量でやってんじゃねーよタコ!!」
ぼ、僕じゃないです、こいつがやれって!!
…などなど、仕事となれば鬼のように手厳しく
早くも2人は半泣き。
そして一通り開店準備も済み、
ご予約のお客様のチャームなどを並べて
開店まであと10分。
ひと時の静けさが。
この時点でぐったりしている僕達2人をよそに、
早速今日の出勤表をチェックするチーフ。
若いのに感心ですわほんまに。
で、ついに開店。
スナックのお仕事は基本的に待つ。
お客様が来店されるまでは基本的に待つ。
マネージャーさんのフロアでの立ち位置を教えてもらい、
両端に立つ僕達。緊張である。
ついに1組目のお客様が…!!!
広い店内にスタッフがびっしり。
お客様は1組目の3名様のみ。
ママより目配せで合図が。
(そこの2人、裏に消えなさい!)
…なるほど。お客様が少ないうちは
圧迫感を与えないようにフロアに出るスタッフは
少数が基本なのだ。いや勉強になる。
が、ほっとするのも束の間。
あっという間に来店来店また来店、
とどめにご予約の15名様が。
直前に人数が1人増えたり2人減ったり、で
てんてこまいでグラスを出したり下げたり!!
灰皿を下げる時は灰が舞わないように手を添えて!!
話してる最中に割り込まない!!
チャームのゴミはさりげなく回収!!
灰皿を流しにおく前にまず新しいのを出すのが先!!
おしぼりはくるくるまいて保温器にぶち込む!!
お客様がお手洗いに行ったらその席の女の子に
おしぼりを急速に渡す!!
…ハァハァ、ぜぇぜぇ
ん?そういえばなんでこんなに忙しいのだろうと思ったら
マスターの姿が見えないっっ…!!!
まさかっ
しゃなりしゃなりとすまし顔でフロアを横断し、
バックヤードの扉を開けると信じられない光景が…。
あ~あ、絶対やると思ったよ!
一応言い分を聞いてみると
「ウーロン茶を出す時に大きな音を立ててしまい頭の中が真っ白になった。
あと、団体様が来店された時点でパニックに陥って気付いたらここで震えていた。」
とのこと。
まー、気持ちもわからんではないが…
で、交代で休憩をさせて頂く。
というか、一通りフロアが落ち着いたら
呼ばれるまでは姿を潜めていなければならないのである。
そして最初の山場が過ぎ去り、
第二波がやってくる!!
一応、普段のお客様として敬語で僕達に
仕事を指示していたママも職人の横顔である。
「ちょっとマネージャー、〇〇代行呼んで!
何分ぐらいでこれるかちゃんと聞くんやよ!!」
は、はいっ!!
もちろん代行運転など頼んだこともない。
お店の電話帳を借りるが
どこに書いてあるかも分からない。
というか何代行って言ったのかも
ぶっちゃけ聞き取れていない。
正直ルーキーはパニクった。
そして、一瞬無視しようかとも思った。
しかし、そんな大混乱のお店の中、
チーフはちゃんと見ていてくれたのである!!
「しまうまっ!!4ページ目の下から3番目!!
ちゃんと〇×ビルって伝えろよ!!」
と、ナイスなフォロー!!
涙が出そうである!!
そして無事代行運転もタクシーも呼べたルーキーであった。
そして夜10時もすぎると第二波も収まり、
団体様もお帰りになり、仕事にもすっかり慣れて
ちょびっとだけ余裕が出てきたころ、
‘いらっしゃいませ~’
フロアの方から声が。
おっ、ご来店か!
小窓から覗くマスター。
夜の蝶たちの仕事ぶりを小窓から観察していたマスター。
いつもはカウンターの向こう側から見ていたこのお店。
こちら側から見るとまた全く違うお店のように見える。
しかし、いつもはプラップラ酔っ払っていた我らだが
こちら側から見ると実に人生が凝縮された空間である。
…で、先ほどのご来店のご一行様、
なんと、今回の体験アルバイトを聞きつけて
かけつけてくれた、マスターが入会している組合の
青年会の皆さんである!!
嬉しい反面、ちょっとびびるマスター!!
経営者たちの組合でありながら
その中でも古参な弊社のマスターは、
組合内でも幅をキカせまくっている。
そんな彼がマネージャーとしてあくせくしている以上、
イジらない手はないからである!!
無論、ルーキーとマスターは呼び出される。
「おーい、おめぇらも何か飲めよー飲んでいいからよー」
(つ、ツブされる…)
日ごろの威厳は微塵もなく、
マスターは借りてきた猫のように
礼儀正しく水割りをずいずい頂いている。
なかなか珍しい光景ではあるが
当の本人達には、なかなかできない
たいへん貴重な経験である。
しかしいたるところでお客様に気に入って頂き
ずいずい水割りを頂く。
ずいずいずいと酔っ払ってくるが、
やはり店員さんとして参加していると
すぐに酔いがさめちゃう!!
不思議な緊張感というかやはり仕事だから当然だ。
今までのちっぽけなお客さんとしての自分達の態度を
絶対に改めよう、とつくづく思う2人であった。
しかし、待てど暮らせどマスターは
青年会軍団の席から戻ってこない。
とうとうチーフより指令が。
「チーター、無駄な動きが多すぎる!しまうま、連れ戻せ!」
「イエッサー!!」
マスターはもうすでに半分いつもの状態に戻り、
ボックス席でクダを巻いていた。
しかし今日の目的は飲むことではない。
強引に連れ戻して、
そろそろ閉店の準備である。
溜まったグラスを洗い、
灰皿を拭いて片付けて、
…そしてついについについに閉店時間!!!
長かった5時間半が終了。
「あんたらもういいよー」
のママの一声で
ネクタイを外して放り投げる僕ら。
やっぱりクズだ。。
でも、なんと言うか本当に貴重な経験ができた。
最後は全員で記念撮影をお願いし、
最後まで残ってくださった青年会の皆様も一緒にパチリ。
この2人もホントにいちびりなもんである。。
でもこんなおバカな自分達が大好きだし、
こういう体験は絶対本業の世界で生きてくることは間違いない。
だって、お商売の原点がつまっているのだもの。
皆様、本当にありがとう!!
そしてまだサプライズが残っていたのである。
当日誕生日だったルーキーのために
最後の最後にお店の方が持ってきてくれたもの、それは!!
(うをー 泣いてまうやろー)
ケーキを頂いたのである!!
誠に感激のルーキー!
ママやお店のスタッフの皆さんも
(普段の僕らを知っているだけに)いつブチ切れて暴れ出すかと
気が気でなかったとのことだったが、
最後には、ホントに頼りになるマネージャーになったわよー
ということで、
2人落涙の場面もあり、
結局3時半まで飲んだくれたのであった!!!
(翌日は木曜日。泣けるぜ。)
しかし、一生思い出に残る素敵で貴重な一夜でありました!!
遊びに来るのはお客様。
それをお仕事にしているのはスタッフの皆様。
同じお酒を飲んでいても
その重みは全く異なる。
そして、お客様のひとつひとつの動作を察知し、
機敏に動き、次に何をすべきか
毎秒最善の選択を迫られる。
営業の最前線部隊として日夜本業をこなす我々に
これ以上の学校はないのである!!
そして、その勉強の場を与えてくれたY店O社長様はじめスタッフの皆様、
およびナイスフォローを連発してくれたHチーフ、
ご来店頂いた全てのお客様、および三和メッキ工業関係者、
および家族、および全ての同業者の皆様に
感謝してこの長い長い
漢たちの挽歌のエピローグとしたい。
全てに謝っ!!!